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16話 毒殺

last update Dernière mise à jour: 2026-01-12 08:35:50

朝食がマリーの部屋に運ばれて来るタイミングで、

バルコニー側の窓ガラスからノックする。

「レルゲンだ。マリー、入ってもいいか?」

「こんな朝早くから何かしら?どうぞ、入って」

事情を掻い摘んで説明する。

「それで?これから毎食、私の料理を貴方が毒味するって?」

「ああ」

「あのねぇ、もしもの事があったらどうするのよ」

「それは大丈夫。出される料理全てに

「毒分離」の念動魔術をかける」

「念動魔術ってそんなことも出来たのね」

「意外とあっさり信じるな」

「あら、私に嘘ついているの?」

「まさか」

「そ、ならいいのよ。その毒分離の念動魔術、やって頂戴」

「分かった」

意識を集中し、昨晩の砂分離の感覚を呼び起こす。

レルゲンがイメージしたのは「マリーに害のある物」の分離。

空いている皿を予め用意し、

分離できてしまった時の為に保存できるようにしたが、

果たしてどうだろうか。

すると、やはりと言うべきか、

空いていた皿に白い粒が少量積もっていた。

これを見た時に自然魔力が大きく揺らいだのが一人。

急いでその場を後にしようとする使用人を念動魔術で捉え、

身動きを封じる。

(間に合ってよかった)
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